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夢美猫
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日々の雑感を綴る場所。いつか何かを得られることを願って
貴方は、私を殺すでしょう。
それまで、私は貴方と共にありましょう。 貴方は、大いなる森に私を案内するのです。そこが、拒絶の森であることを私は知っています。知っているからこそ、私は貴方と共に歩むのです。貴方に残された時間は、もう長くない。同様に、私の持ち得る時間も、残り少ないのです。ですから、私は貴方の心のみを感じましょう。貴方の言葉のみに、耳を傾けましょう。 貴方は、私が心を許せる唯一の存在でした。 思えば、私は貴方の息子であり、友であり、恋人であり、生みの親であったのです。貴方は、私の幼い心を預かってくれていたのです。貴方を私自身から葬ることが、私にはできません。 ですから、私は貴方に殺されるのです。 貴方との約束を、私はすべて鮮明に覚えています。輝かしい記憶として、私の瞳の奥に、今でも傷つくことなく残っています。貴方は、私のすべてだったのです。道が果てるまで、時が果てるまで、それは変わりありません。 できることならば、いつまでも貴方に包まれていたい。その柔らかな光で、ささやかなぬくもりで、私を閉じ込めて欲しい。私は、貴方を殺そうとするすべての事象に、怒りを感じるのです。しかし、そんな私を、誰もが色のない目で見つめるのです。まるで、私が間違っているかのように! 拒絶の森は、私を包み込んでくれますか? 私に、約束を刻み込んでくれますか? ああ、貴方だけは、私を裏切らない。貴方だけが、私にとっての天使だ。他はすべて悪魔だ。そして、拒絶の森こそが、私が導かれるべき場所だったのだ。 貴方が私を裏切らないように、私は貴方を裏切ることはありません。 さあ、刻んでください、あなたのすべてを。私の身体に、貴方の爪あとをつけてください。そして、ほんの少しでもいい。私を、すくいとってください。その御心に触れさせてください。そうして頂ければ、私はきっと、あなたの天使になることができるのです。 PR この記事にコメントする
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