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夢美猫
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大学生
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日々の雑感を綴る場所。いつか何かを得られることを願って
ある日俺は自分のポケットにぴったり入る銃を手に入れた。
それはとても精巧にできており、誰にも気がつかれることなく銃を取り、またしまうことができた。 俺はいつも追われている。 そいつらは俺を引きずりまわし、顔面を踏みつけ、足を折り、思考を吸い尽くそうとする。 俺の彼女は、銃を眺める俺に向かって激しい非難をする。 だから、俺は彼女の腹を蹴り上げる。すると彼女は床にはいつくばり、俺を人ではないような目で見上げる。 彼女はそれ以上何も言わない。だから俺は、彼女を踏みつけたりしない。俺たちはそれで満足なんだ。 しかし、やつらは俺の脳みそまでも奪おうとする。俺を屈服させ、俺の自由をすべて我が物にしようとする。 その先にあるのは、書物も音楽も絵画もない、真っ暗な狭い場所だ。 俺は憤りを持て余す。彼女は俺の隣で楽しそうに笑っている。 彼女は俺の目の前で、幸せそうに笑顔を振り撒く。まやかしに取り憑かれ、この惨劇に気がつかない。 狂っている。誰も、気がつかない。すべてなくなってしまうのに。誰も、気がつかない。 俺は銃を手に取る。すべてを失うが、悪くはない。 そうさ。俺は奪うんだ。 もう奪われるのはうんざりだ。ざまをみろ。俺をこんなところに閉じ込めやがって。 俺は、俺を手に入れるんだ。そしてとんずらだ。この場所のすべてを、どこか遠くへ投げ捨ててやる。 すべて終わりさ。なんていい気分なんだ。 PR この記事にコメントする
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