偉大なる萌え

「私、勉強。あなたは私を無視できないのよ」

「そろそろ観念して、ノートを開きなさい」

「ねえ何してるの？　私はさっきからあなたの隣にいるんだけど」

「ちょっと、無視しないでよ。私はあなたのためを思っていってるのよ」

「あのー、もしもーし。そろそろ私のほうをみてくれませんかー」

「絶対気づいてるでしょ？　気づいてるわよね！？　何でこっち見ないの？　ねえ？」

「あなたは私無しじゃ卒業できないのよ！？　わかってるの！？」

「ほらほら、ニコ動はさっきから見てるでしょ。いい加減こっちも見て」

「わかったわ。卒業したら私とバイバイしなくちゃいけないからでしょ。だから私にかまってくれないのね？　でもだめよ。あなたはいつか、私から離れなければならないの。わかる？　わかったらはやく私のほうを見なさい」

「うう、ここまで頑なな人は始めてよ。もう絶対振り向かせてやるんだから！」

「私と仲良くしてくれれば、後から楽になれるのよ。あなた楽は好きでしょう？」

「夏休みもはやく来るのよ。いいことばっかりじゃない。なのになんであなたは私を見ないの？」

「えうー、なんで見てくれないのよ。私はどうしたらいいの？　いい加減こっち見なさいよ……」

「ねえ、はやく私にもかまってよぉ……。30分でいいからぁ」






勉強にこれくらい萌え要素があったらいいのに